~ 沖縄料理 レシピ ~ 「魚のマース煮」について
「マース」は塩のことを意味します。
沖縄で作られた塩は「シママース」と呼ばれていますが、シママースの特徴は、市販の食塩よりも粗くて、湿っぽいことです。また、濃厚な味わいなので、チャンプルーなどによく合います。
「魚のマース煮」は、魚を塩で煮るだけという、シンプルな料理ですが、味わい深いシママースが効いて、料理の味を引き締めてくれます。シママースには、海水のミネラルが含まれていることはよく知られていますが、他にも、老化の予防に効果的なビタミンEや、殺菌作用のあるビタミンCなど、健康維持のために必要な栄養成分が豊富に含まれています。
そして、魚に含まれるEPAとDHAによって、カルシウム不足を補って、ストレスを改善させます。また、血栓を予防して、血液をサラサラにする作用があります。
それでは、とってもヘルシーな「魚のマース煮」(1人前)のレシピを紹介します。
1、白身魚1尾のウロコをきれいに取り、内臓も取り除き、水できれいに洗います。
2、フライパンに魚を入れた時に、魚が浸るくらいの水を入れて、シママース(塩)大さじ1と酒大さじ1を入れて、煮立たせます。
3、2に魚を入れて、両面の身が白っぽくなるまで煮てください。
4、途中でアクが出てきたら、こまめに取り除きます。
5、味見をして、塩気が足りなければマースを足して、味が整ったら完成です。
酒の代わりに泡盛を少量入れると、より旨みが増します。また、酢、レモン、シークヮーサー、豆腐、旬の野菜などを加える家庭もあります。ちょっと具材を工夫するだけで、全体の味が変わってきます。魚のマース煮は、まさに家庭の味なのですね。
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沖縄は日本一の長寿県です。
長寿の秘訣は、沖縄料理のバランスの良さでしょう。
それ以外にも、沖縄料理は美容面でも効果的です。
沖縄料理を取り入れて、健康と美しさを手に入れたいですね。
沖縄の住民が肉を1日に摂取する量は、1人当たり平均約90~100gです。
これは、全国平均のおよそ1.3倍です。
中でも「豚肉」が多く食べられています。
沖縄の豚肉料理では、豚の全ての部位を使用します。
肉は、骨付きで使い、耳、しっぽ、足、血、内臓も料理に使います。
調理方にも特徴があります。
肉は、皮・骨付きでじっくり茹でます。
箸で簡単にちぎれる程度まで茹でると、皮・骨に含まれるコラーゲンは、ゼラチンに変わり体内に吸収しやすくなります。
コラーゲンは、皮膚・血管・骨を強化します。
豆腐も大切なたんぱく源です。
沖縄県の豆腐は水分が少なく硬めで、普通の豆腐より多い栄養素が含まれています。
沖縄住民の1人当たりの豆腐摂取量は1日約90g、こちらも全国平均のおよそ1.3倍です。
緑黄色野菜も、全国平均のおよそ1.3倍摂取しています。
中でも「にんじん」が一番多いです。
また、沖縄は温暖気候なので、1年中薬草・野草を利用できます。
昆布の購入量は、全国平均のおよそ1.5倍です。
通常、昆布はだしの材料として使いますが、沖縄では昆布を煮物などに使用し、そして捨てずに食べます。
昆布と豚肉を組み合わせると、昆布から出たダシで豚肉がさらにおいしくなります。
しかも豚肉の脂で昆布が柔らかくなり、旨みが増すので一石二鳥ですね。
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